幸せそうに見える夫婦や家庭は、たくさんあります。
しかし、実際には夫婦仲が悪い状況で、夫婦の関係が見かけと異なることも。
ほとんどコミュニケーションが取れない「仮面夫婦」が増えているとも言われています。
筆者は結婚生活が20年を越えましたが、順風満帆だったわけではなく、仮面夫婦だった時期を乗り越えた体験があります。
この記事では仮面夫婦の割合や特徴、問題解決の方法、筆者の体験談についてご紹介します。
「夫婦仲悪いし仮面夫婦かも?」と悩んでいる方や、夫婦関係を改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
新婚時代は幸せだったはず…。 仲の悪い夫婦の割合は?
夫婦仲が悪い家庭は、どのくらいあるのでしょうか?
夫婦仲を悪いと感じている家庭の割合と、夫婦仲が悪い家庭の特徴を紹介します。
夫婦仲悪い家庭の割合はどのくらい?
筆者がWEB上で行った夫婦仲に関するアンケートによると、およそ5人に1人が夫婦仲の悪さを感じているようです。
「自分たちの夫婦仲についてどう思っている?」という質問に対しての答えから、「良好」と答えた人が約40%、「まぁまぁ良い」と答えた人が約40%でした。
一方で、「上手くいっていない」が約10%、「仲悪い」と回答した人が約10%でした。
「上手くいっていない・仲悪い」と感じている人は全体の約20%という、今回のアンケートの結果から、仲の悪い夫婦の割合は全体の2割程度となります。
夫婦仲悪い家庭は会話も少なめ
夫婦仲の良し悪しは、日常会話の量でも分かる場合があります。
自分たちの関係を良好と考える人々は1日あたり約80分の会話をしている一方、夫婦仲があまり良くないと感じる人々は、わずかに27分しか会話しないことが判明しています。
データから、夫婦仲が悪いほど会話が少ないと考えられるのです。
夫婦仲悪いと仮面夫婦?仮面夫婦の定義と割合
夫婦仲が悪いと仮面夫婦になるのでしょうか?
仮面夫婦の特徴や割合について紹介します。
仮面夫婦とは?
仮面夫婦とは、もはや愛情がないにもかかわらず、婚姻関係を維持し続ける夫婦を指します。
家庭以外の場所では仲が良いように見せかけていますが、家庭内ではほとんどコミュニケーションを取らず、夫婦関係が成り立っていません。
子供が夫婦間の伝言係になっていることも。
素顔や本心を隠して仮面をかぶっているような、上辺だけの関係と言えそうですね。
仮面夫婦の割合は?
具体的な統計は明確ではありませんが、アンケートなどから推測すると、約3割の夫婦が仮面夫婦として生活している可能性があるでしょう。
仮面夫婦は、私たちの身近に存在している可能性が高いのです。
仮面夫婦になる原因や特徴は?具体的に解説
仮面夫婦とは、具体的にどういう状態を指すのでしょうか?
その特徴と原因を見てみましょう。
仮面夫婦の原因は何か?
仮面夫婦になるきっかけの一つは、価値観の不一致です。
家庭・お金・性などに関する考え方が合わないと、結婚生活はしんどくなりがちです。
しかし、子供のために離婚はしないという夫婦は珍しくありません。
「子供のために」という気持ちから、現状を維持しようと努力して仮面夫婦になる傾向があります。
また、パートナーの浮気、生活リズムの違いなどが原因となり、夫婦仲がすれ違っていくケースもあります。
仮面夫婦の特徴
仮面夫婦の最も大きな特徴は、会話が極端に少ないことです。
なかには、家の中でまったくコミュニケーションを取らない夫婦も存在します。
パートナーに対して無関心になりがちで、どんなに遅く帰宅してもお互いに心配していないことも。
とはいえ、外出時には家庭内の問題がウソのように、仲睦まじい夫婦の姿が見られるのです。
仮面夫婦から抜け出すための修復ステップ
仮面夫婦を修復したいと考える場合、どのようなことから始めれば良いのでしょうか?
現在の状況を改善する修復ステップは、主に3つあります。
- 会話の量を徐々に増やす
- 老後を想像する
- カウンセリングを受ける
それぞれ、詳しく説明します。
会話の量を徐々に増やす
仲悪い夫婦ほど、会話の時間が少ないことが分かっています。
夫婦関係を改善したいのであれば、ゆっくりとでも会話を増やすよう心がけましょう。
心理学では「ザイオンス効果」といって、単純に接する機会を増やすと好感度も上がると言われています。
最初は簡単な挨拶から始めて、少しづつ話題を広げ、夫婦としての会話を楽しんでみてください。
実は、筆者も仮面夫婦の時期がありましたが、腹をくくって本音で話し合うことで解決しました。
本音を話すのは怖いと感じることもあるかもしませんが、逃げていてはダメなのです。
老後を想像する
現在の関係を改善したいのなら、仮面夫婦の状態が続き、老後に突入したときの生活を想像してみてください。
家の中には冷たい空気が充満しているのではないでしょうか?
元気なうちは外出して外で楽しみを見つけられますが、年齢を重ねるにつれて身体が不自由になってしまうことも。
老後、会話のない夫婦生活を続けるのは寂しいかもしれませんね。
老後を見据えたとき、現状を変える必要性を感じる可能性があります。
カウンセリングを受ける
夫婦関係についてどう進めていけば良いか迷っている場合、カウンセリングは有益な手段です。
夫婦だけでは、感情的になって話し合いが進まないことも。
カウンセリングを受けることで、言えなかった本音を相手に伝えられる可能性が高まります。
夫婦関係の改善につながると期待ができるので、カウンセリングも選択肢のひとつに考えておくと良いですね。
筆者の体験談
筆者である私が結婚してから5年目頃、夫の仕事都合での引っ越しをきっかけに仮面夫婦になったエピソードです。
知り合いがいない中のワンオペで、小さい子どもを見ながらの生活は心の余裕を奪いました。
夫との会話はほとんどなく、夫が話すのは「めし・ふろ・ねる」の3語くらいのものでした。
だんだんと「夫の家政婦みたい」と寂しい気持ちになり、夫とうまく話せなくなった私は年長の娘を介して話すようになったのです。
しばらくして、疲れた娘から「パパもママも自分でお話したらいいやん。もう嫌だ」と言われてしまいました。
娘の一言がきっかけとなり、夫婦で話し合いをして仲直りができました。
当時は夫の顔を見るのも嫌だったけど、思っていることを話せて夫の理解が得られたことで関係が改善しました。